庄内地方の南端(旧朝日村)にある月山ダムは、赤川に合流する梵字川に建設されたダムです。
赤川の水量を調節する役割を担ってるだけでなく、発電・上水道の確保なども目的として建設されました。
実はこの月山ダム、一年間を通じて見学ができます。
今回、1年の中で最も見学者が多くなる、雪解け水の越流コースを見学してきました。
この記事では、月山ダムの施設や見学コースについてご紹介します。
目次
1. 月山ダムとは
月山ダムとは、赤川に合流する梵字川に建設された多目的ダムです。
ダムは、主に次の目的で建設されます。
洪水調節 | 大雨が降ったときに、河川の下流で洪水にならないように上流の水の放流量を調節する。 |
水資源の確保 | 水道用水・工業用水・農業用水を確保する。 |
発電 | 高い場所に貯めた水を低いところに落とすときに発生するエネルギーを利用して、発電する。 |
河川環境の保全 | 流水の正常な機能維持をして、河川周辺の動植物の生態系を保護する。 |
月山ダムは、洪水調整・水資源の確保・発電の役割を担っています。
庄内南部地区(鶴岡市・三川町・庄内町)では月山ダムができるまで、たびたび十分な水道用水を確保できず、給水制限をせざるを得ない状況が発生していました。
月山ダムができたことによって、平成13年の給水制限・断水を最後に、安定して水道水を供給できるようになりました。
月山ダムは、庄内南部地区の住民にとって生活を支える存在といえますね。
それでは、そんな月山ダムの見学をしてみましょう!
2. 月山ダムの見学
月山ダムでは、ダム内を見学できるツアーを実施しています。
ダムの放流状況にあわせた見学コースをまわるため、シーズンごとに異なるダムの表情を見れる点がツアーのポイント。
今回は、1年で最も人気がある越流見学ツアーに参加してきました。
①月山ダムの越流見学ツアーの概要
月山ダムの越流見学は、毎年4月中旬から5月中旬ごろに開催されます。
ただし、越流は雪解け水の量に起因するため、積雪量が少ないシーズンは早めに終わってしまうそうです。
越流見学コースの時期は見学者が増えるため、9:30~15:30まで毎時30分にツアーをスタートしています。
現在、月山ダムでは自然越流を間近でご覧いただける「越流見学」を行っております❗️
堤体下流とダム内部の一部を回る、1年で今だけの特別見学コース✨です
越流はこの時期しか見ることができませんので、ぜひ皆さんお越しください→#ダム見学 pic.twitter.com/fuhB1aOtVe— 国土交通省月山ダム管理所 (@gassan_mlit) April 11, 2024
事前予約は不要ですが、インフォメーションホールにて事前受付(※出発時間の5分前まで)が必要です。
定員(20人/回)を設けるほど人気があるため、遠方の方やほかの予定がある方は事前予約をするとスムーズかつ確実に見学できるでしょう。
ちなみに、越流見学コース以外のシーズンは随時ダム見学を受け付けているとのことです。
インフォメーションホールの受付で、「見学希望」と伝えてくださいね。
②月山ダム越流見学コース
それでは、月山ダムの見学に行ってみましょう!
インフォメーションホールの館内でヘルメットを着用して、出発します。
月山ダムインフォメーションホールを出発すると、あさひ月山湖が目の前に広がります。
「月山湖」と聞くと、大噴水で有名なダム湖を思い出す方もいるのではないでしょうか。
大噴水で有名な月山湖は寒河江ダムに帰属しているため、月山ダムの月山湖とは別物。
両者を区別するために、月山ダムでは「あさひ月山湖」という名称となっています。
まずは、橋の上から越流の様子を見学。
圧巻です。
天気が良い日には、虹ができます。
そして、ダムの内部に潜入していきます。
最初に見学するのは、コンジット副ゲートの操作室。
通常期の放流はコンジット主ゲート(上の写真の赤丸部分)から行われていますが、コンジット主ゲートの点検や整備、万が一異常が生じた場合にこの副ゲートが使用されます。
そして、ライトアップされた廊下を進み……
エレベーターに乗って、ダムの最下部へ。
到着した先では、越流を真横から観察できます!
水しぶきで保湿ができそうなほど、近くから見学できます。笑
超至近距離での越流見学は、コース参加者だけが味わえる特権です。
そのあとは月山ダム周辺の自然を感じながら、おのおの月山ダムを眺めるフリータイム。
堂々とそびえたつダムに、圧倒されます。
写真の越流量は、どちらかというと少なめとのこと。
春先にツアーに参加すれば、もっと壮大な越流が見学できるそうです。
また、5月初旬にもかかわらず、桜が咲いていました。
ダム周辺の青々と茂る木々が色づく秋には、紅葉とダムのコラボレーションが見れるはずです。
フリータイムが終了すると、エレベーターに乗って地上へ。
約1時間の越流見学コースは、これにて終了です。
3. 月山ダムインフォメーションホールの外観や館内の様子
見学ツアーの受付や集合場所となるのは、月山ダムインフォメーションホールです。
館内に入って突き当りを左に曲がったところに、受付があります。
館内には、赤川に住むお魚やパズルなど、子どもが楽しめる展示が複数ありました。
2階には、自然の素材で工作ができるコーナーも。
雄大なあさひ月山湖を眺められる、展望デッキもあります。
4. 月山ダムのライトアップ
月山ダムでは、満月の日にダムの堤体をライトアップする「フルムーンライトアップ」を実施しています。
『満月🌕の日に、月山ダム堤体をライトアップ』
令和6年度はさらにパワーアップ✨して実施します現在は照明リニューアル工事中🚧
「行ったことあるよ~」という方にも、初めての方にも、感動していただけるように担当者がワクワク準備を進めています😄初回は5月23日(木)予定‼️
詳細はこちら▼ pic.twitter.com/u4i8NCWQuJ— 国土交通省月山ダム管理所 (@gassan_mlit) April 25, 2024
ライトアップの時間は、日没から21:00頃です。
ドライブがてら、フルムーンライトアップを見に行ってみてはいかがでしょうか?
5. 月山ダムの基本情報
①営業時間/定休日/SNS
営業時間 | 9:00~16:30(※当日の見学受付は9:00~16:00) |
---|---|
定休日 | 冬期間(12〜3月)の土日・祝・祭日/年末年始(12/29〜1/3) |
駐車場 | あり |
予算 | 無料 |
電話番号 | 0235-54-6711 |
SNS | 公式HP:こちらをクリック
Instagram:ー X(旧Twitter):こちらをクリック Facebook:こちらをクリック |
駐車場は、月山ダムインフォメーションホールそばにあります。
②アクセス
住所はこちらです。
〒997-0405
山形県鶴岡市上名川8-112
所在地はこちらです。
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